私たちは、蜂の保護を目的に活動してます。

「ハチ」といって真っ先に思いつくのはミツバチとスズメバチではないでしょうか?

少しだけこの2種類のハチの巣の違いについて知っていただき、あなたが発見した巣がミツバチか、スズメバチかを判断する手助けになれば幸いです。

 
1尾の女王蜂と数千のメスのはたらき蜂で一族を形成します。
オスは春から夏に交尾のみのために存在し特に仕事は致しません。
ほとんどの期間がメス達だけの女系家族です。

ミツバチの巣は、床下、天井裏など暗く、密閉され、乾燥した空間に作られます。

ミツバチの巣は、複数枚の巣板が半球形状に形成され一枚の巣板の両側水平方向に巣穴があります。蜜蝋で出来ており外を覆う壁はありません。
巣の補強材であるプロポリスは、西洋ミツバチ特有のもので日本ミツバチはこれを作りません。

はたらき蜂は、内勤蜂、外勤蜂に分かれ、育児、警備、花蜜集めなど年齢とともに役割が変わっていきます。
寿命は3ヶ月程度と言われています。

主食は花蜜から作るハチミツや花粉です。

日本みつばちの場合性格も大人しく、ハチが身の危険を感じなければ滅多に刺しません。

ハチの針は、産卵管です。ですからメスにしかハリはありません。
ハリが刺さると筋肉で出来た毒袋ごと外れはたらき蜂は死んでしまいます。
ニホンミツバチ

 
オオスズメバチ

スズメバチは、どれも大きく、飛んでいてもその顔が見えるほどです。
その毒は強力で、毎年刺傷事故による死者数は ヘビに噛まれた死者を上回っています。
巣に近づかなければ理由無く襲ってくることはありません。
ミツバチの天敵ではありますが、他の害虫も捕って餌にするため駆除も避けられたらと思います。

巣は、球状の外壁で覆われており、その中に幼虫や蛹を育てる巣板が水平に入っています。巣が大きくなるにつれこの巣板が何枚も作られます。
なお、アシナガバチはこの巣板が1枚で外壁がなく、群としてはさほと大きくならないのが特徴です。


日本蜂研究会